近視・仮性近視(調節緊張症)・遠視・斜視・弱視・乱視

近視

近くのものははっきり見えますが、遠くのものはぼやけて見えます。

近視の原因は?

遺伝的な要因

親が近視の場合、生まれてくる子供が近視になる可能性が高いと言われています。

環境的な要因

勉強、パソコン作業、携帯などディスプレイを見る作業は、目が疲れ近視の進行を早めるといわれています。

近視の種類について

 単純近視

単純近視は「学校近視」ともよばれ、近方作業(ゲームやマンガ、勉強など)が関連しており、主に学齢期を中心に発症します。

病的近視

眼鏡をかけてもあまりよく見えず、矯正をしても視力が伸びず、ひどくなると失明する可能性があります。
原因はわかっておらず、遺伝が関係しているともいわれています。
小さいお子さまは、矯正しても見えづらいようであれば注意が必要です。必ず眼科で検診を受けましょう。

治療方法について

近視になりかけの時期は点眼薬による治療法を行います。
近視の矯正法としては眼鏡やコンタクトレンズによる矯正治療が一般的です。
病的近視の場合は有効な治療法がまだ見つかっておらず、眼底出血や網膜剥離などが起こらないよう注意し、定期的な検診による経過観察が大切です。

お子さまへの近視予防方法

  • 本、ノートと目を30cm以上はなす。
  • 鉛筆は濃いもの(HB以上)を使いう。字はなるべく大きく書く。
  • 本を読んだり字を書いたりするときは明るい場所で。
  • 寝転がって本を読まない。
  • 部屋の明かりは、明るく。(白熱電球なら40~60W、蛍光灯なら15~20W以上が目安)
  • 机と椅子は自分の体にあった物を使用し、姿勢を正しくする。
  • テレビは離れてみる。(30分毎に休憩をとる)
  • ゲーム(携帯型ゲームやスマホ)は極力しない。近業が長時間続く可能性高いです。

仮性近視(調節緊張症)

仮性近視読書で本との距離が近すぎたり長時間のゲームにより、毛様体筋という筋肉が緩んだ状態が続き、うまく調節ができず緊張した状態が続くことを調節緊張といい、仮性近視と呼んでいます。
一次的な近視のため、取り除くことが可能です。
仮性近視か同課の判断は点眼による検査を行います。

仮性近視の治療方法について

毛様体筋の緊張をほぐす点眼薬で治療をおこないます。

遠視

遠視遠くのものも、近くのものも見えづらく、常に目の調節が必要なため疲れやすいと言われています。
新生児は一般的に遠視ですが、体の成長とともに次第に減少していきます。
しかし、先天的に目の成長に異常がある場合、遠視の状態で止まってしまう場合があります。
また加齢により遠視の症状が現れる患者さまもいらっしゃいます。

お子さまの遠視について

遠視は、目の調整を絶えず行っているため、疲れやすく集中できずに学習能率があがらないという研究結果も出ています。
遠視の症状が強くなると、内斜視や弱視になる場合があります。

治療方法について

眼鏡やコンタクトレンズによる矯正を行います。
合わない眼鏡をつけると目が疲れてしまうので、必ず処方された眼鏡をかけるようにしましょう。

斜視

両目もしくは片目が違う方向を向いている症状を斜視といいます。
眼球を動かす筋肉や神経の異常、遠視が原因と言われています。

斜視の種類について

間欠性外斜視

片方の目が外側に向いている状態をいいます。
集中している時は普通にまっすぐ向いていますが、遠くを見ていたり、ぼーっとしている時に外斜視が出やすくなります。

調節性内斜視

間欠性とは逆に、物を集中してみるときに片方の目が内側に寄ってしまう状態で、遠視が原因です。小さいお子さまの発症が多い斜視です。

乳児内斜視

病名の通り、新生児(~6か月ごろ)までに発生する内斜視です。

斜視の検査方法

お子さまの斜視はご家族の方でもしっかり見てあげるとわかります。
早期治療が大切です。おかしいな?と思ったら早めに眼科で検査をしてもらいましょう。

治療方法

遠視による斜視の場合は、点眼薬、眼鏡による矯正を行います。
原因が遠視以外の場合は、手術により目の筋肉の調節を行う必要があります。

弱視

眼鏡やコンタクトレンズを使用しても視力が十分に出ない状態のことをいいます。
通常6歳ごろまでに視力の発達は完成しますが、斜視や屈折異常などが原因で視力の発達が不十分な場合、弱視となります。

弱視の種類について

屈折異常弱視

遠視や乱視が両目とも強いため、両目の視力が成長していない状態

不同視弱視

遠視や乱視が片方の目だけ強いために、その眼だけ視力が成長していない状態

斜視弱視

斜視によって目が使われていないため、その眼だけ視力が成長していない状態

形態覚遮断弱視

生まれつき目の病気(白内障や眼瞼下垂など)や、眼帯を使用したことによって、片方の目を一時的に遮断している状態が続いたため、光が入らず視力が発達していない状態

2弱視の検査方法

お子さまの弱視の場合、3歳くらいまでにわかれば、治る可能性は高くなります。
目を細めて物を見る、テレビを前のほうに行ってみるなどいかにも見にくそうにしている場合は早めに眼科を受診しましょう。

治療方法

遠視が原因の場合は、遠視用の眼鏡をかけて矯正します。
また、使用していない目をしっかりと使っていくことが治療となるため、視力がいいほうの目を眼帯で隠し、弱視の目をたくさん使う訓練などを行います。

乱視

物の距離に関係なく、焦点があわずぶれて見える症状のことをいいます。
遠方近方ともに視力の低下、眼精疲労が生じます。
不正乱視では症状が強いと、眼痛、頭痛、流涙などの症状が出る場合もあります。


乱視の種類について

正乱視

近視や遠視と組み合わさって起こることがほとんどで、一方向の線のみ同じに見えますが、他の方向はぼやけて見えます。
主に角膜のひずみが原因です。

不正乱視

角膜炎、角膜潰瘍などの角膜疾患により角膜に凹凸があるためものがぶれて見えることが原因です。

治療方法

眼鏡やコンタクトレンズで矯正治療をおこないますが、不正乱視の場合は角膜の表面に凹凸があるため、眼鏡では矯正が不可能です。

視能訓練士による視力訓練

お子さまの視力訓練には、国家資格を持つ視能訓練士による検査、訓練を行っています。
「ちゃんと見えているのか不安」「違う方向を向いている気がする」など、お子さまの目について不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。

一番上に戻る
電話からのお問い合わせ TEL:096-273-8823
診療時間
9:00~13:00
15:00~18:00

【休診日】日曜、祝日、水曜・土曜の午後
土曜日の受付終了時間は12時まで(診療時間12:30まで)

※受付は診療時間終了の30分前まで

※眼鏡・コンタクト処方をご希望の方は受付終了60分前まで

※手術・処置(13:30~15:00)は予約制となります

アクセス
お気軽にお問い合わせください